「愛猫の余命が2か月と告げられた」と重いブログを書いたのが6月初旬。
6月は本当に落ち込んで、日々泣いていたものの、そんなのどこ吹く風で猫は毎日カラッと元気。
よく食べ、お利口に抗がん剤を飲み、よくおもちゃで遊び、走り回る日々。
「あれ? なんだこれ? 元気だよね? でもいつかいきなり体調を崩すんかな。嫌だな」と心配しつつ、一緒に過ごせる時間を大切にして日々過ごしてきました。
余命宣告からもうすぐ3か月。今日も愛猫は変わりなく元気です。
獣医さん(大きな病院の癌の専門医)も首をひねって「こういう症例はかなり珍しい。数例しか見たことがない」とおっしゃっています。
本当は生検で癌かどうかを診断したいところだけど、生検ひとつするにも開腹になり、大変なので現実的ではなく……。CTだと確かに肺に〈癌と思われるもの〉が広がっているのです。素人が見ても、「あーーー」と明らかに異物が広がっているのがわかり、ため息が出るレベルです。
つまり「CT上では肺癌だと思われる。しかし100%の診断ではない。そして、余命を超えてかなり元気に飛び回る日々」と、白黒はっきりしないのですが、現状、ちゃんと抗がん剤を飲んでくれて、元気に過ごせていることに感謝しています。
6月から少しずつ、この洋書を読んでいます(なぜか画像リンクがうまくいかないので、画像はアマゾンの書誌データから転記しています)。
The Book of Pet Love and Loss: Words of Comfort and Wisdom from Remarkable People

日本語版もありました。『ペットを愛した人たちがペットロスについて語ったこと 作家・アーティストたちの152の言葉』
愛猫が癌で余命も近いと言われている状況で、冷静に、気持ちの準備をしなくてはならない。そう思って手にしました。
最愛のペットを亡くし、ペットロスに陥った著者が、藁にもすがる思いで、他の方がどう乗り越えたか、エッセイや体験談を読み漁り、ペットを愛し、失った著名人のエピソードをまとめた本です。オバマ大統領と愛犬のエピソードなど、日本人にとって馴染みのある著名人の話も出てくるので、読みやすいです。
一方で、私の知識不足で、存じ上げない海外の歌手、作家の方々とペットの話もたくさん出てくるので、知見を広がります。「こういう作家の方がいたのね。今度、洋書で読んでみよう」とか、好奇心も刺激されます。
愛する猫の病気、寿命と向き合う。
つらいことではありますが、こうやって新しい本に出会い、英語を学びながら知見を広げ、色々な感情を経験できているのも、ニャンコのおかげなのだよなと思ったり。
