近況ブログです。うちの愛猫、アメリカンショートヘアーのこうちゃん(オス、9才)が、末期の肺がんの告知を受けました。毎日、食べて、(お水を)飲んで、走って、甘えて、とっても元気なのに。
ことの発端は、5月下旬。少しだけいつもと違う感じで咳こんだことが2、3回ありました。
「なんか、おかしい」
そう思って、すぐに病院に連れてってレントゲンを撮ったところ、少しだけ肺に小さい影があるとのこと。2週間後の再検査となりましたが、それ以降1回も咳込んでいなかったので「なーんだ、杞憂だったな〜」なんて思いつつ、軽い気持ちで再検査へ。
しかし、再検査もレントゲンの白い影は残っており、そのまま全身麻酔でCT検査。肺がんが見つかりました。しかもすでに肺のなかで転移しており、手術はできないとのこと。
突然のことに、感情が追いつきません。先生に告知されているときは冷静に聞けたけど、帰り道、雨のなか1人でこうちゃんを抱っこしながら歩いて泣いてしまった。
今日も咳もしないし、餌をばくばく食べている。こんなに元気なのに、末期癌なんて信じられないのですが、癌なのは事実。明日、血液検査をして抗がん剤をもらいにいきます。
半年前のキャットドック(人間ドックならぬ)では何の異常もなかったんだけどな。悲しい。けれど、ちょっと咳をしたってだけで病院連れて行ってCTまで受けさせたことは正解でした。
普段私はフリーランスでリビングで働いていて、すぐそばに、いつもこうちゃんがいます。ノートパソコンの角に顎をスリスリしたり、ゲラ(校正紙)の上に乗ったり、オンライン会議に参加して、取引先さんに話しかけられたり(笑)。
ず〜っと一緒だったので、ほんの、ほんの少しの変化に気づけたことは本当に不幸中の幸い。そう思っています。
獣医さん曰く、現状とっても元気なので、抗がん剤を始められるそう。これがもっと進行していて元気がなかったら、手のうちようがなかったそうです。
仕事をしながら、お風呂に入りながらしくしく泣いている私に対して、夫と8才の息子は冷静です。「今、みんなで楽しんで穏やかに生活できるようにしよう」と。
息子からは「悲しいけど、今は楽しいことを考えて」と言われました。しっかりした子に育っている。そして、私ではなく、夫に似ている。
最悪の知らせを受けても、日は沈み、夜が明け、新しい1日が始まります。
いくつもの締切をクリアして良い本を作ってく。
近所の洋品屋に行って、息子の水着を買って、ゼッケンつけなきゃ。
ラジオ聞いて、料理して、掃除して、生活をまわす。
日々、目の前の小さいことを進めていくのは変わりません。
こんなときこそ、進めるべき仕事があるのは、とてもありがたいことだなと感じています。
これから闘病が始まるわけだけど、フリーランスで融通がきくことだし、とことんこうちゃんに向き合っていきたいな。そう強く思っています。
まずは、明日の病院だ。普段、新聞記者で飛び回っている夫も、昼の診察に合わせて病院に来てくれるそう。告知は1人で聞いて潰れそうだったので、心強い。