第3文型とは、 〈主語+動詞+目的語〉つまり〈S+V+O〉の形をとる文です。まずシンプルな第3文型の例文を紹介しましょう。
I teach English.
S V O
私は英語を教えている。
I watch TV.
S V O
私はテレビを見る。
このように動詞のあとに目的語が直接続くのが一番のポイントです。teach with Englishとかunderstand on itとか、間に前置詞が入ることはありません!
object=「目的語」は誤訳!?
第3文型というと、「目的語」という語句の意味がつかめずにつまずく人が多いようです。「目的語」と言われたところで「目的ってゴール? それとも目標っていう意味? どういう意味か分からない!」ですよね。抽象的でつかみどころのない語です。
ではどうすればいいのか。答えは簡単です。Oは「目的語」と捉えるのではなく「対象語」と理解してください!
そもそも英語の文法用語であるobjectを輸入して翻訳しようとなったときに「目的語」という語が造られたのですが、実はこれ、誤訳だと言われています。
objectの主な意味をチェックしてみましょう(『オーレックス英和辞典』を参考)
①(見たり触れたりできる)物、物体
②〈感情•動作などの〉対象、的
③〈行為の〉目的、目標、意図
昔、文法用語のobjectを訳すときに、③の意味から「目的語」としてしまったようです。適切なのは③ではなく②で、「対象語」と捉えたほうがいいのです。
次のように、目的ではなく「対象」で考えてみましょう。
I teach English.
↓
teachという動作(教える)の対象がEnglish
↓
English=目的(対象)語
I like him.(私は彼が好きだ)
↓
likeという感情(好き)の対象がhim
↓
him=目的(対象)語
一見分かりにくい第3文型
I like him.だと目的語がhim1語なので理解しやすいのですが、なかには2語以上でかたまりになって目的語となる場合もあります。
I want to eat something.
S V O
私は何か食べたい。
この場合、to eat somethingを1つのかたまりとして目的語として捉えます。to eatの部分は文法的には不定詞と言われ、これが目的語になるんですね。
I don't know what to do.
S V O
私はどうすべきか分からない。
これはwhat to doの部分がかたまりで目的語となります。what to doで「〜すべき」と訳します。
I know that he is right.
S V O
私は彼が正しいと知っている。
Oが長いですね。これは4語で目的語になっています。〈that+S+V〉でthat節と呼ばれるものです。先に紹介したI like him.といったシンプルな第3文型に比べたら複雑ですが、that節は目的語になると覚えましょう。
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ライティング: つばめパブリッシング