英文法をマスターするには、大前提として国語を正しく理解する必要があります。
「今さら国文法なんて面倒!」なのですが、ここは急がば回れ! 英語の前に日本語です。
例えば「副詞って何?」と聞かれたとき、すぐに答えられますか。
副詞=色々なものを詳しく説明
副詞とは
- 動詞・形容詞・副詞を修飾する
- 文全体を修飾することもある
ということで、大雑把にいうと、副詞はとにかく色々なものを修飾するのです。「修飾」とは「詳しく説明すること」です。「修飾する」を「かかる」と言うこともありますね。
副詞が動詞を修飾するパターン
He tried hard.彼は一生懸命やってみた。
これは副詞のhard(一生懸命)が、動詞のtry(試す)を修飾しています。
He tried.(彼はやってみた)だけだと「どのように」やったのか、詳しいことが全くわかりません。
この「どのように」やったのかを詳しく説明できるのが副詞なのです。
副詞が形容詞を修飾するパターン
That's very kind of you.
あなたはとても親切=ご親切にどうも。
これは副詞very(とても)が形容詞kind(親切な)を詳しく説明しています。
kindだけだと、「少し親切なのか」「とても親切なのか」詳しい情報は分かりません。
そこでveryをつけてkindを修飾させると「とても親切な」となり、詳細を伝えられるのです。
副詞が副詞を修飾するパターン
これは、ある副詞が文中で他の副詞を修飾するケースです。
He replies to my e-mails very quickly.
彼はメールをかなりはやく返信してくれる。
これは副詞very(かなり)が、他の副詞quickly(はやく)を詳しく説明しています。
veryナシでquicklyだけにすると単に「はやく」ですが、veryがつくと「相当返信がはやい」ことになります。
仮に「かなり返信する」「とてもメール」とつなげるとどうでしょうか。文意に合いませんね。very(かなり)はreply(返信する)やe-mails(メール)を修飾していないことが分かります。
副詞が文全体を修飾するパターン
Probably, he will come to school today.
たぶん彼は今日学校に来る。
これは副詞probably(たぶん)が文全体(he will come to school today)を説明しています。
文全体を修飾する副詞で頻出のものを挙げておきます。口語でもよく使うので覚えておくと便利です。
- fortunately(幸いにも)
- unfortunately(残念なことに)
- obviously(明らかに)
- surprisingly(驚いたことに)
副詞が修飾できないものは?
以上、副詞は色々な品詞を修飾することを説明してきました。
副詞は色々なものを詳しく説明できる。
そう理解してOKなのですが、1つだけ気をつけてほしい点があります。
副詞は、名詞を修飾することができません!
副詞は名詞を絶対に修飾しません!
名詞を簡単に説明すると「ものの名前」のこと。例えば、犬(dog)とかTom(トム)とかidea(考え)のことです。
very dog(とても犬)やvery idea(とても考え)はNG。
ただし、very good idea(とても良い考え)ならOK。
これは副詞veryが形容詞good(良い)を修飾しているからOKなのです。
じゃあ、「何が名詞を修飾するの?」と疑問に思った方がいるかもしれません。
名詞を修飾するのは形容詞です。
cute dog(かわいい犬)の形容詞cuteが名詞dogを詳しく説明しているように。ここのところ、間違える人がとても多いので注意しましょう!!
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ライティング: つばめパブリッシング