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完全版 助動詞 canの用法

完全版 助動詞のシリーズ、今回はcanの用法です!

canは可能や能力を表すので陰か陽かで言うと、完全に陽のイメージだよ。ポジティブで前向きなイメージなので、明るめの黄色で表現しています。まずはざっくりイメージを捉えておきましょう。canの用法はとっても多いので、まずは大きく3つのグループにわけておくよ。

  • 能力・可能のグループ
  • 許可のグループ
  • 可能性・推量のグループ

それぞれの用法の意味が重複する部分もあり、境界が曖昧なので、このグループでがっつり固定して考える必要がありません。大きな区分として捉えておきましょう。

 

能力のcan(技能的にできる)

まずはcanの定番の用法です。「能力のcan」は「技能や方法を習得してできること」を表します。例えば機械や乗り物の運転、外国語の習得など。具体的なニュアンスをつかむために例文にあたりましょう。

My son can ride a bicycle.

息子は自転車に乗ることができる。

 

I think I can repair the air conditioner.

そのエアコンを修理できると思う。

 

He can drive, can't he?

彼って運転できるよね?

(周囲の状況から)〜するのが可能だ

We can get to the station by car in 20 minutes.

駅まで車で20分で行ける。

このcanは「周囲の状況を考えると可能なとき」に使います。この例文の場合は、「ルートや交通渋滞の状態を考慮して車で20分で行くことができる」ことを表しています。「車を運転する能力があるかないかの問題」ではありません。

許可 〜してよい

Can I 〜?で許可を求める言い方になります。

A: Can I (possibly) use your camera?

B: Of course, you can.

A: あなたのカメラを使ってもいいですか?

B: もちろんいいよ。

ほかに許可を求める言い方には、May I 〜?, Could I 〜?などがあります。このなかではCan I 〜?が一番カジュアルな言い方です。詳しく比較したい方はこちらの記事を参考にしてください。

断るときはI'm afraid you can't.などと答えるよ。

[Can you 〜?で] 依頼(〜してくれますか)

Can you 〜?でカジュアルに依頼、お願いする表現になります。Could you 〜?のほうが丁寧です。

Can you help me with my homework?

宿題を手伝ってくれますか?

相手に負担がかからないことをカジュアルにお願いするときはこのように言ってもいいかもしれません(でも丁寧度は低いので、気になる方はCould you 〜?を使ったほうが安心です)。

Can you 〜?, Could you 〜?, Will you 〜?, Would you 〜?の詳しい違いはこちらの記事に書いているよ。

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申し出 「〜しましょうか」

先にCan I 〜?を使う依頼(〜していいですか)の用法を紹介しました。実はCan I 〜?は「〜しましょうか」と相手に働きかけるときにも使います(肯定文でも使うことはありますが、疑問文の用例が多い)。

What can I do for you?

ご用件を伺いましょうか。

お店で店員さんがお客さんに呼びかける定番表現だね。

Can I help you?

お手伝いしましょうか。

可能性・推量 (一般論として)あり得る

この用法は一般論として広く当てはまることを言うときによく使います。

Accidents will happen.

事故は起こるものだ。

 

Smoking can cause serious health problems.

喫煙することでひどく健康を損なう可能性がある。

[否定文で]〜であるはずがない

can't(〜であるはずがない)は、「絶対そうじゃない」と強い否定のニュアンスを伴う推量の用法です。

No way. That can't be true.

まさか。嘘でしょ。

That can't be true.を直訳すると「真実であるはずがない」です。

「強い」否定の推量ってところがポイントだね。

 

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