今回は許可を求めるときのフレーズを詳しく説明していきます。「〜してもいいですか?」とたずねるとき、よく使われるフレーズを丁寧な順から並べるとこうなります。
- ビジネスでも日常でも Could I 〜?
- 格式張ったイメージのMay I 〜?
- カジュアルで一番使う機会が多い Can I 〜?
- 使えるシーン•相手別 許可を求めるときの表現
- まとめ
- 関連記事
- 編集者 連載記事
- ネイティブ校閲者について
下のリンクの記事で紹介した通り、現在形よりも過去形のほうが丁寧になります。なので、Can I 〜?よりCould I 〜?のほうが丁寧です。
ビジネスでも日常でも Could I 〜?
本日のお魚料理をいただいてもよろしいでしょうか?
Of course, I’ll bring that right out for you.
もちろんです。すぐにお持ちいたします。
I’m afraid we’re sold out of today’s fish special. Would you like to try the steak instead?”
申し訳ないですが切らしております。代わりにステーキはいかがでしょうか?
Could I see a menu, please?
メニューを見てもよろしいですか(見せていただけますか)?
Sure, here you are.
もちろん、どうぞ。
Could I 〜?は丁寧な表現で、レストランで注文するときなどによく使います。もちろん日常会話で友達に許可を求める場合にも使える便利な表現です。
ちなみに、Could I possibly 〜?にすると丁寧度がワンランク上がります。possiblyは「ひょっとして」という副詞。「もしかして〜することは可能ですか?」といった丁重な依頼になるのです。
格式張ったイメージのMay I 〜?
May I 〜?は、少し格式張って許可を求めるニュアンスが出てきます。お店の館内放送や店員さんの接客用語など定型化した文で見聞きすることが多いです。
(館内放送で)お知らせいたします。
May I help you find what you’re looking for?
(店員が客に)何かお探しするのをお手伝いいたしましょうか?
May I help you with your bags?
お荷物を(運ぶのを)お手伝いいたしましょうか?
では今度は、日常会話ではMay I 〜?をどう使うのか見ていきましょう。
以下、例を見ていきましょう。
May I go to the bathroom?
[教室で生徒が先生に]トイレにいってもよいでしょうか?
May I sit here?
こちらに座ってもよろしいですか?
-Sure. / Certainly. もちろん。
-Sure, go ahead. もちろん、どうぞ。
-I'm afraid you can't. This seat is taken.
申し訳ないですが、この席は埋まっています。
座っていい場合、Yes, you may.とも言えます。しかし、これは「いいでしょう、よかろう」と、親が子どもに許可を与えるような響きになるので注意が必要です。
同じ理由で、座ってはダメなときに、No, you may not.と言うと、上から目線な印象を与えてしまいます。
カジュアルで一番使う機会が多い Can I 〜?
Can I have a hamburger combo?
ハンバーガーコンボをもらえますか?
Can I come in?
入ってもいいですか?
今回紹介したフレーズのなかで、日常会話で最も使用頻度が高いのがCan I 〜?です。友人や同僚へのちょっとしたお願いから、カジュアルなレストランやファストフードでの注文まで、使用範囲は実に広い。
発音のポイントも押さえておきましょう。「キャン ナイ」ではなく、「カナイ」というイメージで。最初のカは「カー」と強く発音しません。
Can I use your laptop?
あなたのノートパソコンを使ってもいいですか?
Sure, go ahead. もちろん、どうぞ。
I'm afraid you can't. I'm going to use it for a while.
申し訳ないですが、私がしばらく使うつもりです。
使えるシーン•相手別 許可を求めるときの表現
上にシーンや相手別に、使うときの目安にしてください。
まとめ
関連記事
編集者 連載記事
ベレ出版さんのnote記事で連載を担当しました。アメリカ、中国、日本の言語、文化比較をしています。
ライティング、編集:余田志保
英文校閲&解説協力:Brooke Lathram-Abe
イラスト:田島ミノリ
ネイティブ校閲者について
Brooke Lathram-Abe (ブルック)
文学修士
編集・校正・翻訳及び英会話・ヨガの指導を行なっている。
編集業に関しては、主に英語教育での仕事に熱意を持って取り組んでいる。
株式会社三修社、株式会社KADOKAWA、IBCパブリッシン