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英語学習書の編集者とネイティブ校閲者による英語やアメリカ文化の解説ブログ

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[図で理解]comeとgoの違いは?

comeの用法

comeは「重きが置かれているところに来る」イメージでとらえましょう。「重きが置かれているところ」は、話し手自身、場所、相手など、文によって違うので注意。

① 相手が話し手のところに来る

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My father came to see me when I was in America.

私がアメリカにいたとき、父が会いに来た。

 comeの基本の用法はこちら。この場合「重きが置かれている」のは話し手自身がいるところです。つまり、話し手の視点はアメリカに向いています。

②話題になっている場所に向かう

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He didn't come to school yesterday.

彼は昨日学校に来なかった。

話者の意識は話題に挙げている場所に向いていて、そこに「来る」場合もcomeを使います。

 

③親しみを持っている人のところに向かう

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この用法を使うとき、話し手は相手に対して「敬意」「親しみ」の感情を抱いています。相手に敬意を持っているがゆえに、話の中心を相手に置き「相手のほうに自分が行く」と捉えるのです。

I'm coming!

行きます!

このフレーズは、お母さんが夕食を用意して、「夕飯よ〜」と子どもたちを呼んだとき、子どもが「行きま〜す」と言うときの「行きます」を英語にしたものです。日本語だと「行きます」なのでI'm going.と言ってしまいそうですが、I'm coming.が適切です。

I came to your office this morning, but you were not.

今朝オフィスにうかがいましたが、いらっしゃいませんでした。

 I'll come tomorrow morning.

明日の朝行きます。

上のような文では、comeが日本語の「行く」に相当していることがわかるでしょうか。

 

goの用法

話し手が、話し手のいるところからどこかへ行く、離れる

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goは話し手を中心に考えて、「話し手のいるところから…へ行く(離れる)」というイメージで捉えましょう。

I think I should go now.

もう行かなくては。

 例えば、このフレーズを口にした人は、今友達の家でパーティに参加して、そろそろ帰りたいと思って「もう行かなきゃ」と言っているとします。その際に、「話し手が今いるところ=友達の家」から、自分の家に向けて離れる→goしなきゃという感覚で使っているのです。

 

まとめ

comeは「重きが置かれたところに来る」

goは「話し手が、その場から離れる」