- hurt, injure, would, damageの使い分け表
- hurtは日常会話で一番使える「痛い」
- injureはニュース英語で頻出「負傷」
- woundは武器による負傷に
- damageは「建物」「イメージ」が傷つく
- 感情が傷つく場合
- 関連記事
hurt, injure, would, damageの使い分け表
それぞれの単語が「何が傷つく」「何を傷つける」ときに使えるのか、表にまとめました。本ブログでは、特に頻度が高い「身体が傷つく場合」を中心に見ていきます。
hurtは日常会話で一番使える「痛い」
hurtは、類義語のinjureなどと比べるとカジュアルなシーンで頻繁に使える語です。
I cut my finger by a knife. It really hurts.
ナイフで指を切って、すごく痛い。
Where does it hurt?
(医者が患者に)どこが痛みますか?
My stomach hurts badly after lunch.
昼食のあと、胃がひどく痛い。
〈hurt badly〉のように〈hurt+副詞〉で痛みの度合いまで伝えられます。
〈hurt+副詞〉他の例
- hurt like hell (地獄のように)猛烈に痛い
- hurt terribly / badly / seriously ひどく痛い
- hurt a lot すごく痛い
- hurt slightly 軽く痛い
- hurt a little 少し痛い
このように、切り傷などの外科系の痛みから、内科系の痛みまで使用範囲は実に広い。他にも打撲などにも使えます。
ただし、筋肉痛にはhurtではなくacheを使うのが普通です。
My muscles ache after the hard workout.
激しいワークアウトのあとで筋肉痛がする。
ここまでのhurtは自動詞の用法でした。実はhurt他動詞としても使います。他動詞の用法を見てみましょう。I hurt my leg.のように〈人+hurt+痛いところ〉の語順です。
The baseball player hurt his leg sliding into first base.
野球選手は一塁にスライディングして脚を痛めた。
hurtの活用はhurt-hurt-hurtで変わらない点にも注意しましょう。
injureはニュース英語で頻出「負傷」
injureは「交通事故で負傷者が出た」というようなニュースや新聞記事で頻繁に見聞きする単語です。injureは格式張った語で、hurtより怪我の程度が重い場合に好んで使います。ニュースで、交通事故、銃や戦闘での負傷を表現する際によく使われる単語です。
He was seriously injured in the accident.
彼は事故で重傷を負った。
なお、injureは自動詞の用法がなく、他動詞のみ、そして〈人+be動詞+injured ...〉の受動態で頻繁に使われます。
woundは武器による負傷に
wouldの使われ方は限定的で、銃やナイフなどの武器により傷つける場合に使います。したがって戦争や戦闘シーンで使うことが多いです。woundも受け身形で頻繁に使われます。
The soldier was seriously wounded in the leg.
兵士は脚に重傷を負った。
damageは「建物」「イメージ」が傷つく
damageは人の体が傷つく場合には使いません! では何が傷つくのかというと「建物、乗り物」「健康」「名声、評判、イメージ」など。他の例にもれず、こちらも受動態と相性が良い動詞です。
Her image was badly damaged.
彼女のイメージがひどく損なわれた。
The bridge was damaged by the earthquake.
その橋は地震で被害を受けた。
感情が傷つく場合
彼女はパーティに呼ばれなかったので深く傷ついた。
表に示した通り、injureやwoundも「感情が傷つく」場合に使いますが、日常会話で一番よく使うのがhurtです。
「プライドが傷つく」は?
His pride was wounded.
「プライドが傷つく」と言う場合は、hurtよりもinjureとwoundを使うことが多いです。
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ベレ出版さんのnote記事で連載を担当しました。アメリカ、中国、日本の言語、文化比較をしています。
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