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英語学習書の編集者とネイティブ校閲者による英語やアメリカ文化の解説ブログ

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[コロナ禍の英語]三密、第二波、政権批判…何て言う?(ネイティブ校閲 監修記事)

先日の記事に続いて、今回もコロナ禍で使える英語をまとめてお送りします。

  

三密を英語で言うと…

厚生労働省のサイトでは三密をthree Csと英訳しています。

 

closed spaces    密閉された空間

 

crowded places    混雑した場所

 

close-contact settings    密接する場面

 

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WHOも三密を訳して注意喚起していますが、WHOの英訳は上記とは少し異なり、closed placeをconfined and enclosed placesとしています。confinedは「閉じられた、狭い」といった意味。

 

 

I try to avoid going to crowded places.

混雑した場所に行かないようにしている。

 

 

〈try to+動詞の原形〉で「〜するように努める」。

 

なお、try avoidingのようにtry -ingにしてしまうと「試しに〜してみる」という意味になるので注意しましょう。

 

「マスクをする」「マスク苦しい」は?

   

When I go to crowded places, I definitely wear a mask.

混雑した場所に行くときは必ずマスクをしている。

 

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「マスクをする」はwear a maskでOK。

 

wearは服などを着ている状態を表す動詞です。日本語の「着ている」より広い意味を持ち、「コンタクトをつけている」「靴を履いている」「帽子を被っている」といった状態も表せます。

 

続いて夏のマスクにかんして。ムシムシ暑い中マスクをするのって本当につらいですよね。そんな不快感を示す表現を校閲のブルックさんに直接教えてもらいました。

 

I hate wearing a mask in this heat.
この暑さでマスクをするのが嫌だ。

 

これはI can't stand wearing a mask in this heat. でも同じような意味に。2文とも、「今まさにマスクをしていて不快」というときの表現です。特に今マスクをしていなくて、一般論として言うときはthisをtheに変えるのがポイントです。
 
  I hate wearing a mask in the heat.   
  I can't stand wearing a mask in the heat.  
 
「息苦しい」ニュアンスをもっと細かに表現したいならこちら!
 
It's hard to breathe when I wear a mask in the/this heat.
暑い中マスクをしていると息苦しいよ。

 

政権批判を英語で! 

I think the Go To Travel campaign is causing COVID-19 to spread.

Go to トラベルキャンペーンはコロナウイルスを広めていると思う。 

 

見切り発車でスタートしてしまったGo to トラベルにかんする例文も紹介しましょう。

 

〈cause+人•もの+動詞の原形〉は「人やものが〜する原因となる」 という重要構文。spreadは噂などが広まるときのほか、伝染病などが広がるときにも使えます。

 

I don't support the government any more.

もう政府を支持していません。

  

「政党などを支持する」はsupportで表します。not ... any moreで「これ以上〜ない」ですね。

 

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続いて、校閲のブルックさんに「是非!」と教えてもらった表現を紹介します。

 

I've had it with this government!

この政府にはもううんざりだ!

 

これは簡単な単語しか使っていないのに、なかなか出てこない表現かも。

 

have had it with〜で「〜にはうんざり、飽き飽きしている、我慢ならない」といった意味です。

 

これも〈have+過去完了〉で現在完了現在完了形は過去に起こったことが今にも影響を及ぼしている状態を表します。

 

「過去の一時点から抱え続けていて、今も抱えていて、もう許容範囲を超えている」というニュアンスです。

 

第二波はthe second wave 

 

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I'm afraid the second wave of COVID-19 is coming.

コロナの第二波が来ていると思う。

 

「第二波が今まさに迫って来ている」と伝えたいときは進行形で臨場感を表します。

 

I'm afraid the second wave of COVID-19 has already come.

コロナの第二波はもう来ていると思う。

 

こちらは〈have+過去分詞〉なので現在完了形です。

 

「すでに第二波が来ており、今その影響が出ている」ことを表すので、前の文とニュアンスが少し違いますね。

   

 他にも色々 コロナ禍で使える表現

I worry about getting on a crowded train.

I don't want to catch COVID-19.

満員電車に乗るのが心配で。コロナにかかりたくない。

 

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worry about は「〜を気に病む、心配する」。不安がつきないコロナ禍では使う機会が多くなるかもしれません。

 

満員電車はcrowded trainの他にjammed trainでもOKです。

 

コロナにかかる(catch COVID-19)の「かかる」は「風邪にかかる」(catch a cold)から導きましょう。

 

以上、コロナ禍で使える英語表現を紹介しました!

 

 

関連記事では「コロナ禍を英語で言うと」「在宅勤務は何て表現する?」などをネイティブ校閲を入れてお届けしています。

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