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英語学習書の編集者とネイティブ校閲者による英語やアメリカ文化の解説ブログ

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[コロナ禍の英語]仮定法で叶わぬ願望を表す(ネイティブ校閲 監修記事)

本ブログではコロナ禍で使える英語表現の記事を用意しています。

 

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今回は仮定法でコロナを表現していきましょう。コロナ禍だと、自粛の日々で何かと行動が制限されることが多いですよね。

 

本当は旅行がしたいのに、友達と飲みたいのに、留学に行きたいのに、遠出がしたいのになどなど。したいことが叶わない。そんなストレスフルな状況は、仮定法を使えば表現できます。

 

I wish I could+動詞の原形...

この構文を使えば、「今したいけど何らかの事情があってできないこと」を伝えられます。ポイントは I のあとはcanではなくcouldになること。仮定法の一種です。

 

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I wish I could travel abroad.

海外旅行ができればいいのに。

 

I wish I could go relax in Hawaii.

ハワイに行ってリラックスできればいいのに。

 

I wish I could go out for drinks.

飲みに行けたらいいのに。

 

「飲みに行く」はgo drinkingという日本人が多いですが、アメリカ人の校閲者ブルックさんからすると、go out for drinksのほうが自然とのことです!

 

I wish I could hang out with friends.

友達と遊べたらいいのに。

 

hang outは「友達と遊ぶ」という意味で、ネイティブがよく使います。playも「遊ぶ」と訳されますが、これは「子どもとおもちゃなどで遊ぶ」「イヌなどと遊ぶ」といった意味で使うことのほうが多いです。

 

I wish I could study abroad.

留学できたらいいのに。 

 

ifを使った仮定法

仮定法と聞くとif節を思い浮かべる方が多いはず。if節の仮定法よりもI wish...のほうがシンプルなのでそちらから紹介しましたが、ここで王道if節を見ていきましょう。

 

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If there was no COVID-19 pandemic,  I could go abroad.

コロナがなければ、海外に行けるのに。

 

if節で「もし〜ならば」、その後の節(=主節)で「〜なのに」という現在叶えられない願望を表します。ポイントはif節の動詞(was)を過去形にすること。そして主節の主語の後にはwouldやcouldを続けます。

 

ちなみにthere wasの部分は仮定法なので本来はwereが正しいですが、会話ではwasを使うことが多いです。

 

If there was no COVID-19 pandemic,  I could get a bigger bonus.

コロナがなければ、もっとボーナスがもらえるのに。

 

 

if節が難しいならwithoutで簡単に仮定法

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In a world without COVID-19, I could go back to my hometown.

コロナがなければ、実家に帰省できるのに。

 

In a world without COVID-19, I could go to music events.

コロナがなければ、音楽のイベントに行けるのに。

 

if節はどうしても文が長くなりがちで、会話で使うにはハードルが高いと思う方がいるかも。そんなときにオススメなのがif節をwithoutで言い換える方法! これで実質仮定法と同じ意味を伝えられます。

 

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ライティング:つばめパブリッシング

イラスト:田島ミノリ

英文校閲&解説協力:Brooke Lathram-Abe